令和元年5月24日、難波のホテルモントレグラスミア大阪で第18回のアパッチ工法協会の総会が行われました。

アパッチ協会会長:安田京一(ヤスダエンジニアリング(株)社長)は総会の冒頭で下記のように挨拶されました。
「本日は日推協:中島専務理事より、特定技能外国人導入についてのお話が後ほどありますが、ヤスダエンジニアリングも慢性的な社員・職人・オペレーター不足で苦労しています。
現在、ヤスダエンジニアリングは独自に日本に在留資格を持つベトナム人社員を10数名雇用しているが、基本的に人手不足であります。
今回、日本推進技術協会の方で特定技能外国人導入の取組みが行われるとの事で、一緒に取り組みたいと考えています。ヤスダだけでなく、どこの会社も人手不足です。新入社員を雇ってもその約半分は辞めていく傾向があります。キツい・汚い・危険の3K業務は若い人には興味がないのか?若手世代に技術を継承していくのも現在の我々の責任です。
話変わりますが、ヤスダエンジニアリングでは推進機の自動運転技術を開発中です。正確な測量技術が特に難しい。また開発業務でも金や人も足りない。目標を立て、少しずつ前には進んで行きたい。
業界全体での仕事量はピークの25%まで減っていると感じている。その中で我々は生き残る事が大切。私も年齢が70前ですが、今のうちに若い人に技術継承しなくてはならない。これはどこの会社も一緒です。アパッチ総会は今回で18回を数えますが、まだまだ続けていきたい。」
また、安田友重事務局長より「アパッチ工法への積算依頼件数は通年の年間300件から260件へ減少している。しかし都下水からの直接依頼は増加し、また、ベトナムでの推進工事ではアパッチ工法が採用されている。2019年度も引き続き努力していきたい。」との説明がありました。
来賓の日本推進技術協会:中島専務理事からは、今年度から日推協が取り組む特定技能外国人受入れについての説明がありました。既に実施されている技能実習制度以外に新たに「トンネル推進工」という職種を追加し、専門技能の教育や試験に係って行かれるとの事。初年度はベトナム一国に絞るため、そこにはヤスダエンジニアリングの協力が不可欠なこと。新設されたトンネル推進工は非常に幅広い工種を含むため、既存の実習制度にある大工・左官・鉄筋工などの単一工種に比べ、入国後の職種の範囲が広く、地方の自治体からは期待が大きい事、などを説明して頂きました。


また、総会後の懇親会では、安田京一社長が今後の業務のお役に立てることができればと
ヤスダエンジニアリングに新入社員として入ったベトナム人社員のゴック・リンさんを中島専務理事に紹介しました。
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